資源・素材セクター主導で全面高、急落後の買い戻し加速
昨日の下げ分を取り返す動き
本日の香港マーケットは、昨日のNY市場が小幅ながら3営業日ぶりに反発したこともあり(ダウは0.1%高)。連日の下げから一転して急反発する流れとなりました。昨日687ポイント(2.44%)安で引けたハンセン指数は、この日632ポイント(2.35%)高の27519ポイントで引けています。昨日の本欄で「海外ファンド筋の投げが相次いだが、売り一巡後は遠からず資金の還流が加速する」と書かせていただいたように、値ごろ感の出てきた優良株が広範に買い戻された格好です。
中でも上げが目立つのは資源・素材セクター。昨夜のWTI先物が一時100.09ドル/バレルをつけるなど(終値は99.18ドル/バレル)、原油価格が連日で高値を更新したことが追い風となりました。個別では、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が7.4%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が5.0%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が5.6%高。サイノペックに関しては、「原油加工部門の損失補填として価格補助金100億−150億人民元(07年分)を受け取る」という観測が浮上したことも刺激材料です。
原油と同様に、金相場が最高値圏にあることを受けて産金メーカーも軒並み急伸。霊宝黄金(3330/HK)が20.0%上昇したほか、紫金鉱業(2899/HK)が7.1%高、招金鉱業(1818/HK)が8.5%高で引けました。他の非鉄セクターでは、親会社資産の買収観測が再浮上した江西銅業(358/HK)が9.7%高と動意づいています。
原油をはじめとする商品市況の高騰は、インフレ警戒感を強めるという意味で株式市場のマイナス材料になる可能性があるのですが、この日、素直に好感されたことからも、マーケットの地合いがそれほど悪くない状況と考えられましょう.
米景気の動向をはじめ外部環境には不透明感が残りながらも、少なくとも内部のファンダメンタルズは安定しているといえます。それを裏付けるように、中国本土の株式市場はこの日も上昇。上海総合指数が0.78%高の5361ポイントで取引を終えるなど、年明け2日からの3日続伸です。
香港マーケットに関しては、年初のロケットスタートというわけにはいきませんでしたが、決して悪い環境にはないと考えます。市場でも、下値が堅く中長期の上昇トレンドは不変という見方が支配的なようです(後掲「現地ホット情報――香港市場のファンダメンタルズ良好、外部不安定ながら長期ポジティブ」参照)。
他の個別動向で目立ったのは、引き続きオリンピック銘柄が物色されている点。北京五輪の協賛スポンサーとなった青島ビール(168/HK)が9.9%高と連日で急伸したほか、スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)と安踏体育用品(ANTAスポーツプロダクツ:2020/HK)がそれぞれ8.1%高と5.9%高で引けています。五輪の開催年だけに、このテーマはさらにクローズアップされることとなりそうです。
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